禅日記 22 冷暖自知

水が冷たいか?暖かいか?は

実際に自分が飲んでみないとわからないことです

 

「この水は冷たいよ」と人に言われても

冷たさの程度は自分で飲んだり触ったりしないとわからない。

 

同じように悟りも

人から教えられても分かるものではない

自分で実践してわかるもの

 

逆に飲んだ水の冷暖は人に伝えられないし

自分で悟ったとしても人に教えることはできない

 

誰かに教えられたり、書物からの知識だけで

悟りに達することはできない

自分自身の問題として体験しなければならない

 

そう言ってるわけですが

思いっきり本の知識で達しようとしてましたね(笑)

たまにお寺の座禅会にいって和尚に聞こうとしてましたね(汗)

「禅の道に近道なし」ということでしょうか

 

 

会社でよく言われるのが

かの有名な山本五十六の言葉を引用して

 

「やってみせ 言って聞かせて させてみて

  褒めてやらねば  人は育たぬ」

 

五七五のリズムになっていて言ってて気持ちいいんです

 

でもコレって

業務職のルーチン的な作業とか

製造現場の標準的な作業とかなら良いんですが

 

前例がなく、いつも考えて新しいことをする仕事だと

「やってみせ」からして出来ないんですよね

 

それと違う技術領域からきた人が上司になると

上司も教えられないし、部下も聞けない

で、一般的な問題解決手法や論理的思考の観点で

言葉で指導することになるわけです

 

だからもう自分でやるしかない

自分で実践して、経験して、学ぶしかない

 

自分の体験を偉そうに部下に伝えても

意味がない ということなんですね