禅日記 10 「デフォルト・モード・ネットワーク」

朝は8時前から 夜は9時まで 休みなく仕事に追われる(昼休みは寝る)

行き帰りの通勤電車では読書(スキルアップのため)

その歩行中は英語のリスニング

家では子供と遊び (ホントにたまにだが)家事の手伝い

趣味の読書と楽器の練習

副業(?)のイラストと株価のチェック

 

起きてる時間は隙間なく脳に情報をインプットし

誰よりも早く多くアウトプットを出すことが大事だと思っている

 

製造業はある専門技術分野で一人前になるのに 10年はかかると言われている

今の時代 10年先は別世界

いかに早く たくさんの専門分野で一人前になるか

それが周りの人に勝つポイントだと思っていた

だから人より時間を密にしよう 同じ時間の中でたくさんの経験をしよう

 

だがこれが 疲れる 実に疲れる

そうして10年くらいたった今

果たして一人前の専門分野がいくつ身についたのか?

そもそも一人前ってなんだ?

もういい歳になった これからどうしていけばいいのか?

10年先どころか 3年先は別世界

みたいな時代になっちゃってるし

このままじゃいけないが どうしていいか分からず悩んじゃう 

 

そうして悶々としているうちに 座禅を始めることになったわけです

 

呼吸を整え「無」になることで

モヤモヤした頭を整理する

そうすると 小悟(小さな悟) 大悟(大きな悟)を得られると

その境地に達するまでさあ修行だ!

と一人盛り上がっているわけですが

 

先日 NHK クローズアップ現代+

スマホ脳過労」について特集をしていました

その中で

「デフォルト・モード・ネットワーク」

という内容に

座禅の「無の境地」の 医学的正当性を見つけました

 

www.nhk.or.jp

 

詳しくは番組HPを見てもらえばいいんですが かいつまんで説明すると

 

スマホの見過ぎ(スマホの依存)で脳が疲れている現代

物忘れ 判断できない 怒りやすい 

など精神面に具体的な症状がでる患者が増えてきている

デジタル・デトックスで脳を休ませ ぼんやりする時間をつくることが大事だと

 

脳にはぼんやりするときに活発化する回路があり

これを「デフォルト・モード・ネットワーク」という

これが情報を整理する役割を果たしていると考えられている

 

まさにこれが「無の境地」で脳内に起こることではないのか?

だから「無になれ無になれ」とうるさいのだ

確かに座禅の後って なんだか頭がすっきりする(気がする)

その実感はすでにある

 

昔の人は脳波の電流値など知りもしないが

経験的にこのことを悟ったのだろう

 

これでまた禅の修行を続けるモチベーションになりました

 

つづく